冨士大石寺顕正会の人は、元身延の僧侶だった田中智学が言い出した「国立戒壇」という言葉に、いつまで、こだわっているのですか?

 

 

「国立戒壇」という言葉について
 「国立戒壇」という言葉は、日蓮大聖人の御書には一つも出てきません。この言葉(名称)を、はじめて使用したのは、明治時代の立正安国会(後の国柱会)の創始者であった田中智学という人です。
 田中智学は元身延派僧侶でした。ところが日蓮宗内の摂受(しょうじゅ)的風潮に不満を抱き、折伏主義を掲げ「純正日蓮主義」を主張して創設した新興宗教団体が、「国柱会」です。田中智学が提唱した「日本国体学」は、明治政府の国体主義と結びつき、一時は領土拡大を目指す日本軍部の理念とまでされました。

 

 国柱会の本尊は、日蓮大聖人が文永8年9月11日に顕されたとする「佐渡始顕妙法曼荼羅」と称するものです。この本尊の左に皇室代々の霊を表す位牌(いはい)を、右に日蓮聖人の弟子・六老僧、先祖代々の霊、親類縁者の霊など、すべての霊を表わすものを祀ります。
 田中智学の信仰は、インドの釈尊を本仏とするなど、身延日蓮宗の教義を踏襲しながら、折伏を前面とする布教活動を力説しました。また田中智学は、本化聖祖(日蓮大聖人)の教えによって、人類の思想道徳を統一する「純正日蓮主義」を提唱し、日本に三大秘法を具現して仏法と国体の冥合をはかり、立正安国の真世界建設を目指しました。

 

 なかでも田中智学は、「富士戒壇説」を主張しています。広宣流布の暁に建立する「本門戒壇の建立地」を「富士山麓」に規定し、さらに遙拝殿の意匠まで提唱しました。
 田中智学のこうした富士戒壇説は、実は日蓮正宗の教えの一部を盗用したとする疑惑があります。なぜなら、もともと田中智学が所属していた身延日蓮宗には、「富士に戒壇を建立する」との教えはありません。田中智学が「蓮華会」という団体を組織していた時、日蓮正宗の信徒と問答を行なって、田中側が大敗した(横浜問答)事件がありました。田中はこの時の日蓮正宗信徒の主張を盗用し、それ以後、富士戒壇説を主張するようになったのです。 

 

 もともと彼が学んできた身延の教えには、「富士戒壇論」はありません。ですから、「どうして富士山に戒壇を建立せねばならないのか」、その理由が田中智学にはわかりません。よって、彼が冨士戒壇論を主張する理由は「富士山の名前が、大日蓮華王山というから」とか「日蓮大聖人が、富士山に法華経を埋めたという伝承がある」という、根拠のないことばかりです。

 

 田中智学は国粋主義者で、当時の時代風潮に乗って、国立戒壇という名称を用いて布教しようとしました。このころ、日蓮門下でも「富士戒壇論」が盛んに論議されるようになり、日蓮正宗においても、他宗(身延日蓮宗)などとの違いを説明したり、法論を行なったりする際などに、便宜上、「国立戒壇」という言葉を使った時期があります。しかし、日蓮正宗(富士・大石寺派)において、古来、「国立戒壇」という言葉自体を、伝統教義としてあつかったり、日蓮正宗の公式見解として「国立戒壇」という言葉を使用したことはありません。

 

 日蓮正宗総本山第66世日達上人のお言葉
 「明治時代には、国立戒壇という名称が一般の人に理解しやすかったので本宗でも使用したが、もとより明治以前には、そういう名称はなかったのである。よって、いらぬ誤解を招いて布教の妨げとならぬよう、今後は国立戒壇という名称は使用しないことにする」
                           (昭和45年5月3日)

 

 

     信ずるものが変われば 価値観が変わる

 

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    さあ、あなたも大御本尊のもと、正しい信仰をしませんか?

 

 

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 ※ 以上は、『諸宗破折ガイド』(宗旨建立750年慶祝記念出版委員会 編)に掲載された「国柱会」についての記述を、筆者が要約したものです。

 

毎月の行事

 

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第 1    日曜日 

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お講前日の土曜日  

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